訪問看護におけるオンライン資格確認とは!?のびしろ流で解説します。

令和6年6月から開始されている訪問看護ステーションにおけるオンライン資格確認

よくこんな声を聞きます。

オンライン請求は慣れたのですが、資格確認のやり方がよくわかりません。

わかります。うちも同じでした。
しかし、やってみると拍子抜けするほど簡単でした。

群馬県太田市と大泉町にある訪問看護ステーションのびしろ。

実際にやってみた経験から、わかりやすく解説していきますね!

目次

オンライン資格確認とは

オンライン資格確認は、マイナンバーカードを読み取ることで患者などの医療保険の資格情報などを取得する仕組み。

医療機関などでは顔認証付きカードリーダーを用いて読み取るが、図1のとおり、訪問看護(医療保険分)の場合は、利用者宅等でモバイル端末などを用いて行うことになる(「居宅同意取得型」という)。利用者が設定した4桁の暗証番号を初回のみ本人が入力し、本人確認を行う。継続的に訪問看護(医療保険)が行われている場合、2回目以降の入力は不要となる(※1)。

マイナンバーカードで本人確認を行った上で、利用者が同意すると、診療情報・薬剤情報なども取得できるため、医療の質や効率性の向上につながることが期待される。

なお、利用者がマイナンバーカードを取得していない場合や読み取りエラーが生じた場合などには、現行の健康保険証または資格確認書(2024年秋の保険証廃止以降に交付)などにより資格確認を行うこととなる。

※1 マイナンバーカードの写真が利用者と一致することを目視で確認することで暗証番号の入力を不要とする仕組みも今後導入される予定。

引用:日本看護協会協会ニュース2023年12月号

オンライン資格確認のメリット

  1. 直近の資格情報(保険証情報や高額療養費の区分等)や、本人の同意に基づき診療/薬剤情報・特定健診等情報を閲覧することが可能となる。
  2. 1度確認すれば、継続的に訪問看護が行われている間、訪問看護ステーション側で再照会をして常に最新の資格情報の照会・取得が可能となる。
  3. 今後、オンライン資格確認等システムについては、医療DXの推進の中で、生活保護の医療扶助や難病医療の公費負担医療及び地方単独医療費助成への対応拡大が期待されている。(より業務効率化につながる可能性がある)
  4. 訪問看護医療DX情報活用加算が算定できる。

準備するもの

用意する必要機器は以下です。

  • 資格確認用専用パソコン(オンライン請求と併用)
  • 専用ネットワーク
  • 電子証明書
  • カード読み取り機能のついたスマートフォン(iPhoneやAndroid端末)

引用:厚生労働省オンライン説明会資料

実際のやり方

大きく分けてやり方は以下の2種類となります(令和7年12月現在)

マイナ資格確認アプリ

令和6年10月1日から訪問診療等においてマイナ資格確認アプリが利用可能となりました。
マイナ資格確認アプリを利用することで、4桁の暗証番号のみではなく、目視確認による本人確認が可能になります。

訪問看護におけるオンライン資格確認を導入済の方は、以下の手順でマイナ資格確認アプリの利用を開始できます。

  • App StoreやGoogle Play等よりアプリをダウンロードする。
  • 資格確認端末の管理者画面メニューの「マイナ資格確認アプリ管理」からアクティベーションコード管理画面を開き、マイナ資格確認アプリを利用するためのアクティベーションコードを発行する。
  • オンライン資格確認等システムの「一般アカウント」又は「医療情報閲覧アカウント」のユーザID・パスワードを準備する。
  • なお、当該アカウントをまだ作成していない場合には、オンライン資格確認等システムのメニュー「アカウント管理(登録)」から登録してください。
  • マイナ資格確認アプリの初期登録画面において、機関コード、オンライン資格確認等システムの「一般アカウント」又は「医療情報閲覧アカウント」のユーザID・パスワード及びアクティベーションコードを入力し、マイナ資格確認アプリの初期登録を行う。
  • (アプリは初期登録を行った端末のみで利用できます)※詳細は引用リンクよりご確認ください。

引用:医療機関等向け総合ポータルサイト(訪問看護等におけるマイナ資格確認アプリの利用開始について)

こちらの方法をチャレンジしてみましたが、うまく設定できず断念してしまいました。そのため、のびしろでは後述する方法を取り入れています!

マイナ在宅受付WEB

こちらはステーションで発行した専用のURLに、資格確認端末のスマホで読み込んで、インターネットサイトにアクセスして保険証情報等を取得するシステムです。

マイナポータルアプリのインストールが必須です。(マイナ資格確認アプリとは違うアプリです)

URLの発行方法

枠の中をクリックします。

表示されたURLをコピーして使用するか、QRコードを印刷等して活用します。

こちらの方法はびっくりするくらい簡単でした。
読み取り専用のスマートフォンでQRコードを読み取り、サイトにアクセス。そのサイトをブックマークや、ホーム画面に表示させておくとすぐに利用できて便利ですよ!

利用者さんのご自宅等で実際に確認する方法

流れは以下です

  • 訪問看護ステーションのモバイル端末等からWebサービス「マイナ在宅受付Web」へアクセス
  • 薬剤情報等の提供について、利用者さんの同意の有無を選択。
  • 登録する同意情報の内容を確認。(ご説明しながら確認しましょう!)
  • モバイル端末等にあらかじめインストールした「マイナポータル」アプリに遷移して、利用者さんが設定した4桁の暗証番号を入力後、マイナンバーカードをかざし、本人確認を行います(初回のみ)。
  • ※iPhoneは斜めにかざし、Androidは水平にかざします
  • 「マイナ在宅受付Web」に薬剤情報等の提供に関する同意情報が登録されステーションの専用パソコンにデータが飛びます。
  • その後、ステーションに戻り、専用のパソコンでオンライン資格確認にログイン。
  • 画面内で資格情報を取得し、医療保険における保険証情報や、高額療養費の区分等資格確認を行います。

引用:医療機関等向け総合ポータルサイト(オンライン資格確認手順書・マニュアル)

注意点

マイナ資格確認アプリやマイナ在宅WEB受付は、やろうと思えば個人のスマートフォンでもできてしまいます。

しかし、利用者さんの要配慮個人情報が含まれるので社用のスマートフォンの活用が望ましいと考えます。

手軽に、便利にできてしまうからこそ個人情報保護の観点や、法令遵守のモラルが問われるのではないでしょうか。

まとめ

今回は訪問看護におけるオンライン資格確認についてのびしろ流で解説しました。

まとめは以下です

  • オンライン資格確認は実際にやってみると簡単である。
  • 業務効率化の観点から今後積極的に行なっていく必要がある
  • 便利だからこそ個人情報保護の意識や、コンプライアンスの意識が求められる
  • 加算の算定にもつながる
  • 今後もっと便利になっていくと思われる

正直弊社も実際の導入までは苦手意識が強かったです。
食べず嫌い、ではなく、やらず嫌い!
この記事を見て、スムーズな運用につながったら嬉しいです。

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