訪問看護における他職種連携5選。職種別に解説します!!
地域で活動する群馬県太田市にある訪問看護ステーションのびしろ太田。
おかげさまで、最近では連携させていただく機会が増えてきました。
他職種連携が大事とよく言われますが、実際どのようなところが大事なのでしょうか。
ここでは以下に挙げる職種について解説していきますね!
- ケアマネジャー
- 病院の連携室
- 主治医
- 施設
- 他の訪問看護ステーション
訪問看護における他職種連携のポイント5選
訪問看護における他職種連携のポイントは、結論としては以下になります。
相手の立場になって考える。
職種別で詳しく解説していきますね!
それでは参りましょう!!
ケアマネジャー
介護保険サービスの調整役を担うケアマネジャーさん。
筆者からしたら、介護保険のプロフェッショナルなケアマネジャーさん。
正式名称は介護支援専門員となります。以下厚生労働省ホームページより。
要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じると ともに、サービス(訪問介護、デイサービスなど)を受けられるようにケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業 者・施設等との連絡調整を行う者とされています。
また、要介護者や要支援者の人が自立した日常生活を営むのに必要な援助に 関する専門的知識・技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けた 者とされています。
ご利用者さんは、多くて35名〜40名を担当するケアマネジャーさんもいらっしゃいます。
毎月モニタリングという担当の方を訪問する業務の他に、必要に応じてケアプランの作成、変更。関係機関との連携と多忙な業種になります。
ケアマネジャーさんと連携する際のポイントは以下です。
- 相談に対しては素早く対応する
- 報告・連絡・相談は電話のみでなく、ケアマネジャーさんの希望を伺いFAXやチャットツールなど臨機応変に使い分ける
- 必要があればステーション側からも報告のみではなく、サービス内容等良いと考えるものがあれば提案する
- 指示書は原則ステーション側で依頼する。
忙しいケアマネジャーさんの業務内容を知り、想像してみると関わり方が変わるかもしれませんね!
病院の連携室
病院には病棟稼働率と平均在院日数というものがあります。
病棟稼働率とは、病院のベッドがどの程度効率的に稼動しているかを示す数字です。100%に近いほど空いているベッドが無い状態で利用されていることになります。
一方で、平均在院日数とは、病院全体で平均して1人1人の患者さんが何日間入院しているかを示す数字です
次々に入院が必要な患者さんが来られるので、同じ方がずっと入院しているのは困難な現状があります。
その為、病院の連携室(相談室)等の退院調整部門では、在宅等で療養が必要な患者さんの退院時のフォロー先を探しています。
病院の連携室と連携する際のポイントは以下です。
- 相談に対しては素早く対応する
- 退院前にカンファレンスに参加できることを前のめりで伝える
- 必要があればステーション側からも報告のみではなく、サービス内容等良いと考えるものがあれば提案する
- 退院後の連携方法について事前に相談しておく
- 退院後も患者の状況を報告する
忙しい連携室のソーシャルワーカーさんや、退院調整看護師さんの業務内容を知り、想像してみると関わり方が変わるかもしれませんね!
同じこと言うてる・・・
主治医
医療行為を提供するには医師の指示が不可欠です。
主医師にも開業医や病院勤務医、訪問診療医等多様な働き方があります。
それぞれ関わり方のポイントは違いますが、ここでは開業している主医師との連携について解説していきます。
開業している主治医の状況は以下です。
- 医師業を行う
- 院長業を行う
- 会計を行う
- 労務等職員管理を行う
- 税務を行う
- 医師会等地域の役割も担う
- 集客、採用等行う
もちろん業務を外部委託したり、複数の医師で運営したりする医院もありますが、お一人で色々とこなされている主治医も多くいらっしゃいます。
一言で言うと・・・
激務!!
主治医と連携する際のポイントは以下です。
- 主治医に直接連絡する場合は結論から伝える
- 連絡ツールは電話かFAXか、それ以外か等事前に確認しておく
- 訪問看護に慣れていない医院もあるので、説明文やガイドブックなどを渡す
- 定期受診前に利用者さんの状態を報告する
- 医師の忙しさに理解を示す
忙しい主治医の業務内容を知り、想像してみると関わり方が変わるかもしれませんね!
デジャブ!!
施設
訪問看護ステーションでは在宅のみならず、施設と連携することも多々あります。
施設には介護職員さんもいらっしゃるので、密な連携は不可欠となります。
以下が連携する機会が多い施設一覧になります。
施設と連携する際のポイントは以下です。
- 施設側でルールや方針があるので、基本的には従って支援していく
- 介護士さんや施設職員に対するリスペクトを忘れない
- 普段の様子を知るのはご家族より施設職員にて、しっかりと関係性を築き情報収集していく
- 施設形態の違いについて理解を深める
忙しい施設職員さんの業務内容を知り、想像してみると関わり方が変わるかもしれませんね!
もはやルーティーン!
他の訪問看護ステーション
訪問看護ステーションの支援は自社のみで完結しないといけないと考えていませんか?
実は1人の利用者さんに複数のステーションで関われるケースもよくあります。その際に重要なのが、地域の連携する訪問看護ステーションとなります。
訪問看護ステーションのびしろ太田でも連携させていただいている訪問看護ステーションがいくつかあります。
連携の様子は以下の記事をご覧ください。
まとめ
今回は、訪問看護における他職種連携のポイント5選を職種別に解説しました。
- 他職種連携の大事なポイントは相手の立場になって考える
- どんな職種も忙しい
- お互い忙しい中でどれだけ心配りができるかが大切
- 各々の職種の業務内容を知ろうとする姿勢が大切
- 敬意を忘れない
各種職種との連携については、奥深いです。
別の記事で各職種ごとの連携について深ぼっていきますね!
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